工業・情報化部(省)、発展改革委員会、財政部(財務省)は「ロボット産業発展計画(2016-2020)」を共同で通達した。同計画では、5年以内に中国独自の充実したロボット産業システムを構築するとしている。経済参考報が伝えた。
中国の現在のロボット産業の発展状況に基づき、同計画では5つの主要任務を掲げている。
1つ目は、重要なシンボル的製品のブレークスルーを推進すること。具体的にはスマート製造やスマート物流に焦点を合わせ、スマート生活や近代的サービス、特殊作業といった分野の需要に向けて、アーク溶接ロボット、真空ロボット、自主プログラミングスマート産業用ロボット、人間支援型ロボット、双腕ロボット、重量級型AGV、消防救援ロボット、手術ロボット、スマート型公共サービスロボット、スマート介護ロボットの十大製品のブレークスルーを図る。
2つ目は、ロボットのキーパーツの発展に力を入れること。高精密減速機、高性能サーボモーターおよび駆動装置、高性能コントローラー、センサー、末端アクチュエーターの五大パーツの全面的ブレークスルーを図る。
3つ目は、産業インフラの強化を図り、ロボット基盤技術研究と標準システム構築を強化し、ロボット革新センターと国家ロボット検査測定センターを設立する。
4つ目は、応用モデルの推進に注力し、製造業重点分野をめぐり応用モデルプロジェクトを実施、産業分野、救済救援、医療リハビリといったサービス分野を対象に、業界を細分化して応用を広め、重点分野のロボット応用システムイングレーターと総合ソリューションサービス提供企業を育成する。
5つ目は、リーディングカンパニーを育成し、インターネット企業と従来のロボット企業の企業間の融合をサポートし、リーディングカンパニーの牽引によって良好な産業生態環境を形成し、「専業化、綿密、特徴的、革新的」に向けて中小企業を育成し、全産業チェーンの共同発展を促していく。