作品・白鹿原
このほど中国脚本協会副主席で著名劇作家の孟氷氏の戯曲作品集が日本で出版されたことを祝し、日本の話劇人社が北京で中国の関係指導者や専門家を招いてシンポジウムを行い、2016年の両国の演劇界の友好交流活動の幕を開いた。人民日報海外版が伝えた。
ここ数年、NPO団体である日本話劇人社は中国文学作家の鄧友梅、蘇童、鉄凝、莫言などの多くの小説や劇作家の曹禺、孟京輝、過士行、沈虹光、任徳耀などの数十作品に及ぶ戯曲作品を前後して日本語に翻訳して出版している。今回出版した「孟氷作品集」は当団体が企画、出版している「中国現代戯曲集」の第10巻にあたり、孟氷氏の5作品の新劇脚本が翻訳、収録されている。国家話劇院でも上演された「これが最後の戦いだ(原題:這是最後的闘争)」と「皇帝のお気に入り(原題:扶生)」、北京人民芸術劇院で上演された「白鹿原(原題:白鹿原)」と「市民溥儀(原題:公民)」の他、反腐敗を題材とした新劇「ミラー・ゲーム」で、この5作品はいずれも歴史的な重厚感があるだけでなく、現実社会におけるリアリズムと脚本の構成、言葉の持つ風格や演出手段など様々な特色を備え、孟氷氏の脚本に関わる事件に深く踏み込んだ考えと芸術作品としての質の追及への苦心を見ることができる。