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中国のEC企業、海外倉庫建設で海外物流体制を構築

人民網日本語版 2016年03月07日14:08

2015年7月、Greenwood―Ruston海外倉庫契約式典がロシアのモスクワ・グリーンウッドドビジネスセンターで行われた。これは、中国のEC企業にとって初の、ロシアにおける合法・正規の大型公共海外倉庫となる。写真:Ruston社公式サイトより

クロスボーダー電子商取引(EC)を拡大し、輸出企業を支援し、輸出製品の「海外倉庫」を建設し、対外貿易総合サービス企業の発展を促進する――。2016年の「政府活動報告」で、「海外倉庫」の建設を対外貿易モデルの革新的発展の目玉とすることが提起された。人民日報が伝えた。

中国のクロスボーダーECは現在、勢いよく発展しており、取引額は増え続けている。2015年5月に商務部(省)が「『インターネット+流通』行動計画」を打ち出して以来、今や多くのECプラットフォームや輸出企業が海外倉庫の建設を通じて海外物流体制を構築している。

輸出企業は「海外倉庫」を建設することで、商品を大量に国外の倉庫に輸送し、現地での販売・配送を実現できる。海外の顧客から注文を受けた後、輸出企業は海外倉庫から直接商品を発送することで、配達にかかる日数を大幅に短縮するとともに、通関手続きの面倒を減らすことができる。商品を一度に大量に輸送するため、輸送コストも削減できる。また、顧客も商品を受け取った後に気軽に返品・交換ができ、ショッピング体験が改善される。

現在、中国の宅配業は破竹の勢いで成長している。2015年12月25日午前10時8分、中国における同年の200億件目の荷物が配達された。ちなみに、「十二五(第12次五カ年計画、2011-15年)」の初期に定められた、2015年の宅配便取扱件数の目標はわずか61億件だった。過去5年間、中国の宅配業の年平均成長率は54.6%に達した。経済の下ぶれ圧力が高まる中でのこの成長率は驚くべき数値だ。中でもクロスボーダーの宅配便取扱件数が急速に増加している。

「市場調達貿易+海外倉庫」というクロスボーダーECの発展モデルが、市場の発展に伴いすでに確立されている。「世界のスーパー」とも呼ばれる中国最大の小型商品市場・義烏は昨年、海外倉庫を17カ所設立し、その面積は3万6千平方メートルに達した。このほか、クロスボーダーEC海外倉庫連盟が設立された。こうした新しい国境をまたぐ物流形式は、クロスボーダーEC発展の様々な問題解決に役立ち、EC企業の海外進出を後押ししている。海外倉庫の建設支援は、対外貿易分野の奨励モデルの革新、クロスボーダーECのコスト最適化、中国製品の海外での流通促進に向けた中国政府の意義ある試みだ。中国政府の関連当局はまもなく、クロスボーダーECに関する法律や税収サービスを完備する計画という。(編集SN)

「人民網日本語版」2016年3月7日

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