全国政治協商会議常務委員で、中央農村工作指導チーム副チーム長の陳錫文氏は6日、「中国政府が現在、実用化と市場流通を認めている農産物遺伝子組み換え作物は、綿花とパパイヤしかない。トマト、唐辛子、紫芋などは、遺伝子組み換え(作物)ではない」と述べた。新華社が伝えた。
陳氏は同日開かれた、中国人民政治協商会議第12期全国委員会第4回会議の記者会見で、「農業の遺伝子組み換え育種技術は新たな技術であり、初の遺伝子組み換え農産物の販売から現在まで20年しか経過しておらず、人々は多くの疑惑と問題を抱えている。これは正常なことだ。食用後の健康および生命の安全が保障されておらず、人々から注目を集めている」と話した。
陳氏によると、中国政府は遺伝子組み換え技術について、次の3つの原則を持つ。まず、遺伝子組み換え技術は現代生命科学のうち最も先進的な分野だ。中国は農業大国として、この分野から撤退できない。次に、実用化され市場に流通するすべての遺伝子組み換え作物は、厳しい科学検査に合格し、安全が確認されてから流通する。3つ目に、消費者の知る権利と自主的な選択権を十分に保証しなければならない。中国のすべての遺伝子組み換え作物を販売する場合、もしくは遺伝子組み換え作物を加工原料とする食品を販売する場合、遺伝子組み換え作物が含まれることを表記しなければならない。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年3月7日