米国では、家庭の消費に関する決定権や影響力を女性が持っている家庭は、全体の85%に上る。中国では、この割合は75%となっている。米国も中国も、男性用製品の50%は女性が購入しており、中国の「女性経済」は、だんだんと世界基準に近づいている。人民網が報じた。
団体購入サイト「百度糯米」は3日午後、O2O(ネット上のサービスを実店舗での販促・集客活動につなげる仕組み)サービス・女性消費ビッグデータ報告」を発表した。同報告から、中国のネットユーザーの46%を占める女性が、O2O消費の62%に貢献しており、中国におけるO2O生活サービス消費動向に、明らかな男女逆転現象が生じていることが明らかになった。昨年3月7日の「女子学生デー」から5月17日の「食いしん坊デー」、さらには今年の春節(2月8日)まで、O2O生活サービス消費分野における女性の増加率は、明らかに男性を凌いでいた。また、2015年、「連動型消費」が最も多かった三大分野(セット)は、「映画とグルメ」「映画とホテル」「カラオケとグルメ」だったが、これらの組み合わせ消費において、女性が占める割合は軒並み男性を上回った。
中国インターネット情報センターの高爽アナリストは、「若い女性の方が、より強い消費意欲を持っており、新たな消費形式や新製品を試してみたいという気持ちが強い。また、彼女らは、交流とシェアをことさら重視している。そして、彼女らのこだわりは、オンライン消費モードを刺激し、革新やサービスクオリティのレベルを押し上げている」と指摘した。
「星座の女神」と呼ばれる女優の莫小棋は、「O2Oプラットフォームのユーザーの多くは女性だ。女性は、自ら好んで、レストラン選び、メニュー選び、価格比較などにより多くの時間を割く。このような傾向も、O2O時代のO2Oプラットフォームにおいて、女性が最も男性と性質を異にする点だといえよう」とコメントした。
女性の消費能力に対する総合分析のほか、女性ユーザーの画像を分析した結果、金融・人事・設計分野に携わる女性消費者はスターバックスを好む傾向があり、広告・PR業界の女性はより健康に気を遣い、学生は最も軽食を愛していることが、報告から明らかになった。大学学部卒以上の学歴を持つ女性消費者は、西洋料理と撮影が何よりも好きで、高校以下の学歴の女性は、ヘアサロンやネイルサロンへの消費が多い。
このほか、報告によると、2015年3月7日(女子学生デー)のO2O生活サービス消費総額は、2014年比600%増加した。国際婦人デーのゆるやかな増加に比べると、消費分野において、女子学生デーの将来性は極めて大きい。この結果から、百度糯米は今年、第3回「3.7女子学生デー」イベントの開催を予定している。(編集KM)
「人民網日本語版」2016年3月4日