中国では最近「痩せるパンスト」が流行しており、若い女性から人気を集めているが、このパンストは本当に痩せられるのかと多くの人が疑問を呈している。商業施設で買ってきた「痩せるパンスト」を手にして病院の血管外科医を尋ねテストを実施したところ、パンストを脱いだ後の脚に変化はみられないという結論が示された。シンガポールメディアの報道を引用して参考消息網が伝えた。
シンガポールの「聯合早報」電子版の報道によると、山西省人民病院血管外科の管強医長は、この種の「痩せるパンスト」の着用後は加圧によって脚が細くなるとし、「視覚的には脚が細くなったという効果はあるが、パンストを脱いだ後の脚には何の変化もみられない」と話す。
管医長は医学用弾性ストッキングを持ってきて、「痩せるパンスト」と比較を行なった。医療用弾性ストッキングは圧力を少しずつ減らすという原則でデザインされており、くるぶし部分の圧力は100%になっている。上に向かうほど圧力を低くすることで静脈瘤を防ぐことができる。しかし「痩せるパンスト」の形状はストレートで太ももとふくらはぎの圧力は均等であり、静脈瘤の防止に効果がないだけでなく、却ってうっ血作用を及ぼし、血液の循環に影響を与える。彼は、「一部、血行不良や皮膚のかゆみまで引き起こすため、健康な人は痩せるパンストを着用する必要はない」と忠告する。(編集JK)
「人民網日本語版」2016年3月4日