いつも「携帯」をいじっている人を至る所で見かけるようになった今、勉強の効率を高めたり、学生に真剣に講義を聞いてもらったりしようと、各学校はさまざまな規則を作っている。そんな中、吉林大学法学院の孫良国教授は、授業中に携帯で遊んでいる学生は「欠席」と見なす、大胆な策を講じたという。新文化報が報じた。
孫教授は、「今はみんな携帯が手放せない。しばらく携帯を見ないとなんか変な感じになる。私もそう。ここ数年、授業中に携帯で遊ぶ学生が増えてきた。学生に講義をちゃんと聞いてもらおうと、しっかりと準備し、真剣に授業を行ってきた。それでも、あまり効果がなく、大学院生に今学期から、『授業中に携帯で遊ぶと欠席と見なす』と告げた。携帯を使うことに反対しているのではない。でも、授業中はだめ。授業中はしっかりと講義を聞いてほしい」と説明する。
孫教授が定めたこの規則は、大学院生対象の授業で実施されている。孫教授は、大学院1年生と2年生に「契約法」を教えており、もうすぐ一学期が終わろうとしているものの、携帯で遊んだとの理由で「欠席」扱いされた学生は一人もいないという。
孫教授の授業を受けるある学生は、「この規則ができてから、携帯が手放せなかった学生もみんなまじめに講義を聞くようになった。孫教授も厳しいというわけでなく、資料を調べる時は携帯を使わせてもらえる。学生に授業に集中してもらい、授業中にはするべきことをしてもらおうという教授の考えは分かっている」と語った。
「人民網日本語版」2015年12月10日