中国侵略日本軍南京大虐殺遭難同胞記念館で12月1日早朝、黒い文字ですき間なくぎっしりと名前が彫られた花崗岩の厚い壁に向き合い、南京大虐殺の生存者である楊翠英さん(91)という高齢者が「堂爺さん、お父さん、おじさん、弟よ、あなたたちに会いに来たよ!」と号泣していた。
花崗岩の石壁数枚にわたり、1万人余りの南京大虐殺犠牲者の名前が彫ってあり、ここが大虐殺生存者や遺族たちの先祖を祭り、家族を偲ぶ場所となっている。生存者の平均年齢が80歳を超えているにもかかわらず、毎年清明節(日本の盆に近い)や国家追悼日(12月13日)には依然として、家族の付き添いのもと記念館を訪れ、亡くなった親族を参拝し続けている。70歳近い白髪頭の楊翠英さんの娘である楊懐清さんは生存者の子孫として、今日も母親の記念館訪問に同行した。
楊懐清さんは取材に対し「おじいさんはたった一枚の写真だけ残してくれた。親切で優しい老人だ。毎回いつもおじいさんの思い出が蘇る。今の世代の人と次の世代の人には永遠に戦争をしないで欲しい、憎悪の種ではなく平和の種を植えてほしい」と語った。(編集JK)
「人民網日本語版」2015年12月2日