北京市環境保護局はこのほど、同市の第6段階自動車排出基準(京六)の意見募集稿を発表した。これには、小型ガソリン車、大型ガソリン車、大型ディーゼル車の3車種別の基準が盛り込まれている。これにより、北京の排ガス規制がいっそう厳格化されることになる。人民日報が報じた。
「京六」基準の制定によって、排出量の上限値がいっそう厳しくなる。また、自動車メーカーが責任意識を高め、車両の寿命が有効である間は安定的に基準達成を保つことが求められている。たとえば、小型ガソリン車では、世界で最も厳格な自動車排出ガス基準である米カリフォルニア州の基準に倣い、新基準は、現行の国家排出ガス基準「国五」に比べ約40%厳しくなる見込み。「京六」の大型ディーゼル車排出基準については、「ユーロ6」基準に倣う現行基準がそのまま維持され、新基準は、「国五」基準より約50%厳しくなる。
「京六」基準は、定められた手続に沿って制定・発表され、2017年12月1日より施行される予定。
推計によると、「京六」基準施行後4、5年以内に、市内の自動車の約50%が基準を達成し、2022年には全市の自動車による排出汚染は、全体的に20%から30%削減される見通し。
「京六」大型ガソリン車基準は、世界で初めて設けられた新基準という。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年11月27日