▽「ダイヤのセーフティネット」を構築
メディアが伝えたところによると、安倍首相の一連の会談はいずれも二国間の防衛協力の強化を狙ったもので、ここから太平洋、インド洋における「ダイヤモンドのように硬いセーフティネット」を構築するという安倍首相の戦略の加速がうかがえる。
安倍首相の最近の「連続」した動きをみると、どの動きもハワイ、オーストラリア、インド、東南アジアとの間で太平洋・インド洋にダイヤ型セーフティネットを構築する戦略と関係があることがわかる。その背後に隠されているのは、日本自身の利益だ。日本のテレビ局・日本放送協会(NHK)の津屋尚解説委員は、日本の現在のオーストラリアとの協力は、「オーストラリアが太平洋においてもインド洋においても地理的に重要な位置にあることが理由だ」と話す。
日米両国は4月に行われた日米安全保障協議委員会で「日米防衛協力指針」(ガイドライン)を見直し、自衛隊の活動範囲を世界全体に拡大した。
中国社会科学院日本研究所の高洪副所長は取材に答える中で、「日本の野心は明々白々だ。安倍首相は同盟関係を土台に米国との軍事協力を拡大し、自衛隊の『常態化』を徐々に推し進め、日本を(戦争ができる)『普通の国』にしようとしている」と述べた。
また日本は「中国の脅威」を理由として軍備拡張の道を切り開こうとする。南中国海海域外の国でありながら南中国海の混乱に関与し、日本に「1本の矢でたくさんの成果を挙げる」メリットをもたらそうとしている。米国の「アジア・太平洋リバランス政策」に合わせて、南中国海の安全保障でより大きな役割を演じ、日本の海上エネルギー輸送ルートの運航を維持し、フィリピンから日本の安保法制に対する支援を取り付けようとしている。
安倍首相のウクライナ訪問にせよ、アキノ大統領の日本訪問にせよ、安倍首相の行動におけるキーワードは常に「日本の利益」だ。