中国人研究者が中心になって完成した、陸地綿のゲノムシーケンシングの研究成果が、米国時間4月20日に、世界的に有名な学術誌「ネイチャー バイオテクノロジー」(電子版)の巻頭論文として掲載された。光明網が伝えた。
同研究を実施したのは、南京農業大学の研究者が中心となったプロジェクトチーム。論文によると、陸地綿ゲノムシーケンシングは綿花のサブゲノム2種の52本の染色体、6万以上のコード遺伝子を網羅した。他にも、500万の分子マーカーを持つ高密度ゲノムマップを作成した。
同プロジェクトの発起人・責任者である、南京農業大学農学院教授の張天真氏は、「陸地綿ゲノムシーケンシングの完成は、綿花遺伝子学の研究を力強く促進し、綿花の遺伝子改良、基礎生物学の研究、多倍体作物の進化、雑種強勢の研究で重要な力を発揮する」と説明した。
陸地綿は世界の綿花栽培量の9割以上を占める。中国は紡績工業大国、綿花輸入量世界一の国だ。陸地綿ゲノムシーケンシングの完成は、中国が高生産量の日照りと水害に強い陸地綿の新品種を栽培し、育種技術を高めるための大きな支えとなる。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年4月24日