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海洋調査船「科学号」が帰還、西太平洋の調査に進展

人民網日本語版 2014年10月22日13:34

中国の海洋科学総合調査船「科学号」は21日、西太平洋の科学調査を完了し青島市に帰還した。科学号は今回、西太平洋の潮目の重要な海域に17組の深海ブイを投入し、3組を回収した。中国は大洋に大量のブイを投入した国の仲間入りを果たした。人民日報が伝えた。

中国科学院海洋研究所の胡敦欣氏は、「今回投入・回収されたブイの長さは計10万メートル超に達する。ブイの投入・回収により、西太平洋の潮目の関連海域における海洋循環構造の持続的な観測データを獲得し、西太平洋の主な海流の3D構造などの科学的な問題を解明した。また中国が呼びかけている北西太平洋海洋循環・気候実験(NPOCE)の国際協力計画に科学研究のデータを提供した」と説明した。

科学号は今回、先進的な海洋観測設備を搭載し、西太平洋の重要な海域で系統的な物理海洋・海面気象・海洋化学・海洋生物などの総合的な観測・実験を実施した。今回の成果は西太平洋の海域の水文・気象などの要素の時空的分布および変化の法則に関する理解を深め、西太平洋の物理海洋学・海洋化学・海洋生態学などの研究に基礎的データを提供する。

科学号は2014年8月1日に青島市を出港し、82日間に渡り1万800海里を航行した。短期間の休養・整備後、科学号は11月中旬に西太平洋で新たな科学調査を実施し、ヤップ島の海域の海山区で海山地質構造・深海環境・生体システムの総合的な科学調査を実施する。(編集YF)

「人民網日本語版」2014年10月22日

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