北京-東京フォーラムは中国日報社と日本の言論NPOが2005年に共同で立ち上げた、中日両国間で最高レベルのパブリック交流プラットフォームの1つ。官民の働きかけ合いを通じて、相互交流・理解を強化し、中日関係の発展を促すことを目指している。
第10回北京-東京フォーラムが28~29日に東京で開催される。今回は「北東アジアの平和と日中両国の責任」をテーマに、全体会議に加え政治、経済、安保、メディアの4つの分科会が行われる。ここで、人民網は過去9回の北京-東京フォーラムをまとめて振り返る。
【第1回北京-東京フォーラム】
日程 2005年8月23日~24日
場所 北京
テーマ アジアの未来の構築――中日関係:困難と希望
第1回北京-東京フォーラムは中国の報道界、学術界が初めて日本の民間組織と協力し、中日民間交流の展開と推進のために構築する新たなプラットホームだ。シンポジウムには、中日両国の政界、ビジネス界、学術界、報道界などから約60人が招待された。>>>詳細へ
【第2回北京-東京フォーラム】
日程 2006年8月3日~4日
場所 東京
テーマ アジアの未来、新しい日中関係
中日双方の主催者が発表した「共同声明」によると、今回のフォーラムでは新しい変化があり、関連問題の解決に向けた具体的方策で合意に達した。共同声明には、昨今の中日関係が国交正常化以来最低の状況に陥っており、両国間の政治的障害や両国民の感情が疎遠になっていることに対する中日有識者らの憂慮が盛り込まれた。>>>詳細へ
【第3回北京-東京フォーラム】
日程 2007年8月28日~29日
場所 北京
テーマ 中日戦略的互恵関係およびアジアの未来
今回のフォーラムは中日両国から大きな注目を集めた。開会期間中、中日両国から訪れた政治、経済、メディア、学術などの部門の100人以上の代表が、「中日戦略的互恵関係及びアジアの未来」を主題として議論し、同時にアジアを取り巻く安全保障、金融、経済、エネルギー、メディアなどの具体的領域の問題に関して率直な意見を交わした。>>>詳細へ
【第4回北京-東京フォーラム】
日程 2008年9月15日~17日
場所 東京
テーマ アジアの未来と中日の役割
第4回「北京―東京フォーラム」は17日、共同声明を発表した。共同声明の概要は次の通り。
今年に入り、中日両国の指導者は頻繁に相互訪問し、政府面で安定した両国関係を築いた。3年前の「北京―東京フォーラム」立ち上げ時の低落状態と比べ、中日関係は大幅な改善を得た。「北京―東京フォーラム」は両国関係の改善に積極的な役割を果たしたが、フォーラムの使命は長期にわたる。>>>詳細へ
【第5回北京-東京フォーラム】
日程 2009年11月1日~3日
場所 遼寧省大連市
テーマ 世界経済危機の中の中日協力
今回のフォーラムには、中日両国の各界著名人150人以上が参加した。閉幕前に発表された「大連宣言」では、「中日間およびアジア・世界の課題にこれからも真剣に取り組み、北京-東京フォーラムを中日両国の官民が一体化する効果的な交流・協力プラットフォームとするため努力していく」とされた。>>>詳細へ
【第6回北京-東京フォーラム】
日程 2010年8月29日~31日
場所 東京
テーマ アジアの未来と中日の貢献
第6回北京-東京フォーラムは「政治」「経済」「メディア」「地方」「安全保障」の5つの分科会が設けられた。パネリストは東京大学などの学生からの質問にも答えた。東京大学2年生の国谷麻衣さんは人民網の記者に「以前はテレビを通して中国を理解するだけで、中国人との接触は難しいと感じていました。今回、このような顔を合わせた形で中国の政府やメディアの代表と交流するのも初めてでしたが、李肇星代表が質問に答える際、日本の作家・紫式部の『源氏物語』と中国との関係に何度も触れていたのが特に印象的でした」と話した。>>>詳細へ
【第7回北京-東京フォーラム】
日程 2011年08月21日~22日
場所 北京
テーマ アジアの未来と経済再構築に向けた日中協力
2日間のフォーラムで双方は「アジアの未来と経済再構築に向けた日中協力」とのテーマで胸襟を開いて議論し、両国間の誤解や偏見を取り除き、相互理解と相互信頼を深めるための策を練る。今回は政治対話「中日の相互信頼とアジアの未来」、経済対話「経済再構築に向けた中日協力」、メディア対話「両国民の相互信頼とメディアの役割」、地方対話「地域間交流の強化と日本の震災復興」、安全保障対話「中日協力と東アジアの安全保障」が設けられている。>>>詳細へ
【第8回北京-東京フォーラム】
日程 2012年7月2日~3日
場所 東京
テーマ 世界と未来に向けた新しい日中関係
参加者らは「国交正常化後の40年間で中日関係は長足の発展を遂げ、新たな歴史的出発点に立っている。両国は小さな対立点は保留して大きな一致点を求め、偏見を取り除き、相互信頼を強化し、学び合い、協力を強化し、各分野で深いレベルの協力を繰り広げ続け、戦略的互恵関係を新たな段階へ押し上げるべきだ」との認識で一致した。>>>詳細へ
【第9回北京-東京フォーラム】
日程 2013年10月25日~27日
場所 北京
テーマ 東アジアの平和・発展と中日両国の責任--中日平和友好条約の歴史的意義を再確認する—
第9回北京-東京フォーラムにおいて「北京コンセンサス」を共同発表。次の4点で合意した。(1)中日両国は多くの共通利益を有する。(2)中日両国は平和共存の原則をいつまでも堅持しなければならない。(3)釣魚島(日本名・尖閣諸島)をめぐる両国間の対立およびそれによる緊張を前に、当面の急務は両国政府が速やかに対話と交渉を行い、平和的方法で紛争を解決するとともに、偶発的な衝突、さらには軍事的衝突の回避に寄与する危機管理メカニズムと長期的に有効なメカニズムを確立することである。(4)歴史を正しく認識し、歴史から教訓を汲み取ることは中日関係が長期的かつ安定的に発展する上での共通の基盤である。>>>詳細へ
(編集LX)
「人民網日本語版」2014年9月26日