医療観光を目的に日本を訪れる中国人が年々増加している。神奈川県は、現地の医療関係者と受診を希望する中国人患者との間の意思疎通がスムーズにできるよう、医療通訳者派遣制度の充実を急ピッチで進めている。新民晩報が伝えた。
距離が近く、評判が良く、米国に渡航するほど費用も掛からないことから、日本は多くの中国人にとって、外国に赴いて診察を受ける目的国として、最も人気が高い。
〇東京オリンピックを視野に入れた準備
外国人観光客の誘致を目的として、日本政府は数年前から、現有の医療施設をベースとした医療観光プロジェクトを打ち出し、中国人をはじめとする各国の外国人から高い評判を得ている。
医療者と患者との意思疎通がスムーズに行われるよう、内部に外国人患者に特化した専門科を設ける日本の医療機関は増える一方だ。また、言語上での問題が医療の妨げとならないよう、緻密かつ正確な「医療通訳サービス」を外国人患者に提供している。中国人患者が大挙して日本を訪れるという状況に直面し、神奈川県は「医療通訳」ボランティアを多数公募したが、まだまだ供給が需要に追い付かない状態だ。2013年、中国語医療通訳者の派遣件数は1237件に上った。