中国材料研究学会が主催し、四川大学が運営を担当する「中国材料大会2014」が5日、四川大学で開催された。各大学、中国科学院の関連研究所などから約2000人の著名な学者・専門家が一堂に会し、中国の材料技術および産業の発展について議論を掘り下げた。
中国新材料産業の生産額は、2015年に2兆元(約32兆8000億円)に達する見通しだ。寧波、広州、天津、青島、攀枝花、金昌など約20都市が、異なる規模・性質の新材料産業を形成している。これは地域内の産業構造のアップグレード、産業資源の統合を力強く促している。
専門家は、「中国の新材料産業は世界先進国との間に大きな開きがあり、主に重要な材料の保障能力が不足している。産業の発展に合理的かつ全面的な統一計画、政策による指導が存在しない。また新材料の自主革新能力の不足といった問題もある。中国の科学技術者、政府・業界の代表者などが、共に発展について議論する必要がある」と指摘した。
中国材料研究学会理事長の黄伯雲氏は、「材料産業は各産業の基礎である。中国が海外の貿易障壁を打破するためには、技術の進歩とハイテク製品の発展が必要だ。最後の競争は、科学技術とその水準の競争になる。中国の一部のコア技術は輸入に依存している。中国はコア技術を発展させ、生産能力を拡大するのではなく構造を調整し、質を高めるべきだ」と提案した。
中国材料研究学会秘書長の徐堅氏は、「製鉄、紡績、軽工業、石油化学、建材、非鉄金属の6大材料業界は、中国のGDPの約5分の1を占めている。材料は生活の中で、一人ひとりに関わっている。複合材料、3D印刷材料には高い将来性がある。3D印刷技術の成熟化に伴い、中国の製造効率が大幅に上昇するだろう」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年7月9日