山西省考古研究所はこのほど、同省臨汾市にある西趙遺跡の発掘成果を発表した。新たに発見された遺跡は62カ所に達し、そのうち灰坑(貯蔵用の穴)が12カ所、墳墓が40カ所となった。唐代の墳墓からは、篆書による「大唐晋州洪洞県何君墓誌銘」が発掘された。山西省で唐代の墳墓が発見されたのはこれが初めてで、山西省の唐代墳墓の研究にとって正確な参考材料となる。光明日報が伝えた
西趙遺跡は臨汾市堯都区西趙村から西に100メートルほど離れた場所、汾河の東岸の二級台地にあり、面積は約60万平方メートルに達する。山西省考古研究所、中国社会科学院考古研究所、臨汾市文物考古作業ステーションは2013年11月より、同遺跡の発掘調査を実施している。発掘面積は2000平方メートル弱に達し、62カ所の遺跡(整理された52カ所のうち、灰坑が12カ所、墳墓が40カ所)が発見された。出土品には、復元可能な30数点の陶器、60数点の陶俑(陶器の人形)、60数点の磁器、金メッキの施された40数点の銅器・銀器・骨器・ガラス器、2点のレンガ製の墓誌銘、1点の石製の墓誌銘、1点の墨書された墓誌銘が含まれる。灰坑の時代は夏・東周・漢代が中心で、石製の刀・斧、石切りのみ、骨製の刃物、大量の陶器の欠片などが発掘された。墳墓と出土品が今回の重要な成果で、唐代の墳墓が12カ所、元代の墳墓が1カ所、清代の墳墓が26カ所見つかり、年代が特定できない墳墓も1カ所あった。12カ所の唐代の墳墓からは、壺、水差し、俑、銀のかんざし、石製・レンガ製の墓誌銘、貨幣などが見つかった。そのうち2号墓からはガラスの器物が発掘されており、山西省としては初の発見となった。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年7月9日