600年以上の歴史を持つ西安の城壁、南門瓮城城壁にエレベーターを設置する計画が論議を呼んでいる。文化財の鑑賞性や完全さを破壊すると懸念の声が上がっている。新華網が伝えた。
西安城壁風景区によると、エレベーターの設置は観光施設をさらに改善してサービス機能を向上させるために、社会各界と観光客の意見を十分検討したうえで同区の月城の空地の一角に「占用せず、城壁本体を破壊しない」という原則に基づき、軽量で分解可能な素材や手法を選び、高齢者や障がい者などがこのエレベーターを利用できるようにする。
全国重点文化財保護機関である西安城壁の保守や改修は国家文化財部門の審査許可を受ける必要がある。西安市文物局の担当者によると、これより前に曲江城壁管理委員会が文化財部門にエレベーター設置プランを申請したことがあるが、当時は設計草案を提出しただけで、多くの関連資料が不完全であったため、手続きが不完全なまま工事が行われいる。西安市文物局はすぐに工事を中止して関連する手続きを完了するよう要求しているが、工事は現在も続けられているという。(編集YH)
「人民網日本語版」2014年7月7日