中国が擬態コンピュータの開発に成功 エネルギー効率が100倍に
中国の科学者はこのほど、バイオニクス・認知科学・現代情報技術を融合させ、構造を動的に変更可能な擬態コンピュータの開発に世界で初めて成功した。この「新概念高エネルギー効率コンピュータ体系構造およびシステムの研究開発」と呼ばれるプロジェクトは上海で21日、中国国家ハイテク研究発展計画(863計画)プロジェクト検収専門家チームの検収に合格した。新華社が伝えた。
専門家は、「同成果は、中国高エネルギー効率コンピュータ体系構造の大きな進展であり、中国のコンピュータ業界を革新の追随から革新のリードへ、革新の集約からオリジナルの革新へと飛躍させた。これはまた中国アクティブ防護システム(ADS)研究の重大な革新であり、グローバル化を背景に、中国の重要電子部品やハイエンドチップなどのソフト・ハードが長期的に海外によって制限されていた状況を体系技術レベルから打破し、重要な戦略的意義を持つ」と評価した。
◆資料
擬態コンピュータは「変形ロボット」と呼ぶことができる。現在使用されている一般的なコンピュータの構造は固定的で変更が不可能で、ソフトのプログラミングにより計算を行う。擬態コンピュータの構造は動的で変更可能であり、構造変更とソフト・ハードを結びつけ計算を行う。擬態コンピュータは自らの構造を変更することでエネルギー効率を高める。測定結果によると、擬態コンピュータの典型的な使用の際のエネルギー効率は、一般的なコンピュータの10数倍から100倍以上に達する。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年9月23日