2013年4月11日    ホームページに設定人民網モバイルニュース配信メールマガジン登録I-mode登録中国語版日本版
人民網日本株式会社事業案内  更新時間:14:31 Apr 11 2013

新型鳥インフルエンザ ウイルスの遺伝子再集合により発生か

 中国科学院微生物・免疫学重点実験室がこのほど、H7N9型鳥インフルエンザのヒト感染ウイルスの遺伝子を分析したところ、同ウイルスはユーラシア大陸から東アジアに移動した野鳥が運んできた鳥インフルエンザウイルスと、上海・浙江省・江蘇省などのアヒル・ニワトリの持つ鳥インフルエンザウイルスの遺伝子再集合により発生した可能性が出てきた。またウイルスそのものの遺伝子変異、特にN9遺伝子セグメントの異常が、H7N9型鳥インフルエンザのヒト感染、および高い死亡率の原因である可能性がある。人民日報が伝えた。

 ■野鳥とニワトリ・アヒルの遺伝子再集合

 中国科学院微生物研究所病原微生物・免疫学重点実験室の劉文軍副主任は、「ウイルスの遺伝子再集合は、自然界でよく見られる現象だ。ウイルスは寄生主の接触により、その遺伝子セグメントを交換できる」と指摘した。

 同実験室が、中国疾病予防控制センターから提供されたH7N9型鳥インフルエンザウイルスの遺伝子データを分析した結果、H7N9型ウイルスの8つの遺伝子セグメントのうち、H7遺伝子セグメントが浙江省のアヒルから発見された鳥インフルエンザウイルスと相似していた(浙江省のアヒルから発見されたウイルスを遡ると、東アジアの野鳥から発見された鳥インフルエンザウイルスに相似している)。N9遺伝子セグメントは、東アジアの野鳥から分離された鳥インフルエンザウイスルに相似している。その他の6つの遺伝子セグメント(PB2、PB1、PA、NP、M、NS)は、H9N2鳥インフルエンザウイルスと相似している。ウイルスのゲノム比較および血族関係の分析によると、H9N2鳥インフルエンザウイルスは、上海・浙江省・江蘇省などのニワトリから発生したことになる。

 生物情報分析に従事している劉タク副研究員は、「今回のウイルスが長江デルタで発生したのは、ユーラシア大陸から移動してきたH亜型(H7N3・H7N9亜型鳥インフルエンザウイルスを含む)を持つ野鳥が自然法則に基づき移動する間(韓国などの東アジアを経由)、中国の長江デルタ地区のアヒル・ニワトリが持つH9N2鳥インフルエンザウイルスと、遺伝子再集合を起こしたためである可能性がある」と分析した。

[1] [2]

印刷版|コピー|お気に入りに登録
  • 分かち合うへrenren.com
  • 分かち合うへt.qq.com
みんなの感想

名前

コメントを書く コメント数:0

   

最新コメント
  週間アクセスランキング
  評 論
  中国メディアが見る日本 
  おすすめ特集

地方情報

北京|天津|上海|重慶|吉林|遼寧|河北|山西|山東|河南|江蘇|浙江|安徽|福建|江西|湖北|湖南|広東|広西|海南|四川|貴州|雲南|西蔵|青海|陝西|甘粛|寧夏|新疆|香港|澳門|台湾|黒竜江|内蒙古