10万年の古人類 先天性の欠陥が発見
中国人科学者はこのほど、10万年前(更新世末期)の古人類の化石から、先天性の欠陥を発見した。同研究は、更新世古人類の絶滅原因の原因究明に向け、新たな証拠を提供した。同成果は18日に出版された世界的な学術誌PLoS ONEに掲載された。新華社が伝えた。
中国科学院古脊椎動物・古人類研究所副研究員の呉秀傑氏と同僚らは、河北省張家口市陽原県で発掘された、許家窯人化石の研究を行った。許家窯11号化石標本は、成人の頭頂骨の中後部の残片で、標本の後部から約2ミリの穴が見つかった。科学者は鑑定後、外傷や脳腫瘍などの可能性を排除し、この穴は先天的に形成された矢状縫合を貫く穴による血管系の異常によるものとした。この欠陥により死亡に至ることはないが、副次的な神経系統の異常が起こりうる。
これは頭蓋骨の先天的な発育不全による骨の欠損であり、現代人でも2万5000人に1人がこの欠陥を持っている。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年3月19日