海南島 紀元前最大級の遺跡が発掘
海南省の関連部門の情報によると、中国科学院考古研究所と海南省文物考古研究所による共同考古調査チームはこのほど、海南省陵水県で紀元前の複数の文化遺跡を発見した。そのうち陵水県三才鎮橋山遺跡は、海南島でこれまで発見された中で最大の紀元前の遺跡だ。その広大な面積、豊富な文化財、良好な保存状態は、華南地区では極めて稀なものだ。中国文化報が伝えた。
陵水県橋山遺跡は砂丘遺跡に属する。現在までに出土している文物から判断すると、同遺跡は原始部族の集落であった可能性があり、生活区・埋葬区などがはっきり分かれている。大量に出土した陶器の破片から判断すると、同遺跡は約3000−4000年前のもので、その住民は独特な平地における焼き物の技術を持っていたとされる。
中国科学院考古研究所考古研究室前主任の傅憲国氏は、「同遺跡の系統的な発掘と研究により、海南島の紀元前の文化系統の構築に関する疑問を解決できる。同遺跡に対しては、地形・古環境・古動物・古植物・体質人類学などの多学科の総合研究を実施できる。これらの研究は、海南島の紀元前の人類の行為・生存方式、海岸線の変遷、オーストロネシア語族などの研究に役立てられる」と説明した。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年3月14日