西安市 秦・漢代の木製の橋が発掘
陝西省考古研究院が明らかにした情報によると、9カ月間の調査・発掘の結果、古都・西安の北西郊外の、漢長安城遺跡と秦都咸陽宮遺跡の間に位置する古渭河の川底から、東西の線に沿うようにして並べられた2000年以上前の木製の橋(2組・5本)が発見された。新華社が伝えた。
発掘された一部の橋は、川の堆積物の中に位置する。また、1000枚以上の古代の貨幣も発見され、その多くは秦・漢代の半両、五銖、大泉五十等の銅銭だった。このほか一部は開元通宝、乾元重宝等の銅銭で、皇宋通宝が1枚だけ見つかった。他にも縄文板瓦、筒瓦、瓦当の残骸、青レンガ、破損した碑等が見つかった。
陝西省考古研究院の王志友副研究員は、「出土した文物から推測すると、木製の橋は秦代に建設が開始され、漢代に使用され、唐代から宋代までそのまま用いられたものと見られる。この橋は廃棄されてから、1000年以上が経過している。また橋が埋まっていた土砂からは、明代の青花の磁器の欠片が発見された。そのため明代には橋がまだ水の中に完全に埋もれていなかったと推測できる」と指摘した。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年1月16日