甘粛省 漢代の大規模な工業遺跡が発見
甘粛省粛北モンゴル族自治県馬ソウ山鎮に位置する玉礦遺跡でこのほど行われた発掘作業により、灰だめ、家屋跡、石台基などの遺跡40カ所が発見され、玉器の材料、陶器、水晶、骨器、石器、獣の骨など遺物1千点あまりが出土した。粛北県文化館によると、甘粛省文物考古研究所は過去2年にわたり発掘チームを組織し、玉礦遺跡の大規模な発掘を行ってきた。考古学者の鑑定により、同遺跡は漢の時代の工業遺跡であることが確認されたという。中国新聞社が伝えた。
粛北県文化館の担当者は「玉礦遺跡は第3次全国文物調査により発見されたもの。甘粛省は近年、専門家を組織し、同遺跡の規模、遺跡の数、保存状態、面積などの調査を行ってきた」と語る。
遺跡周辺で採取された夾砂紅陶・灰褐陶(いずれも土器の種類)などの遺物の特徴と、鉱山の採掘方式などから、同遺跡は鉱区、生活・作業区、防御施設などから構成されていることがわかり、漢代の大規模な工業遺跡であると断定された。河西回廊、甘粛・青海地区の玉器製作、鉱物採掘の研究にとって重要な根拠となる。(編集SN)
「人民網日本語版」2012年12月14日