鳥取「国際まんが博」、日本のネット上に疑惑の声
鳥取県で開催されていた「国際まんが博」が11月25日に閉幕した。同博覧会のメインイベントのひとつ「第13回国際マンガサミット」も、11月11日に鳥取県米子市で閉幕した。国際マンガサミットは、アジア地域で最も有名な漫画交流活動のひとつだ。昨年の第12回国際マンガサミットが北京石景山で開催されたことは、多くの中国のアニメファンの記憶にも新しいだろう。日本に会場を移した今年、開催地の鳥取県は、サミットに向けての盛り上がりを図り、8月から3カ月あまりにわたって国際まんが博を開催、各国のアニメ・漫画関連メディアの関心を引きつけた。中国文化報が伝えた。
一部の日本人ネットユーザーが、今回のサミットと鳥取まんが博の開催成果について、疑惑の声を公にしたことは、注目すべきだ。彼らはまた、主催側が公表した来場者数はでっち上げだと指摘した。アニメ・漫画関連展示会が頻繁に開催されている日本において、このような疑惑や非難の声が上がることは極めて珍しい。鳥取まんが博に、一体どんな問題があったのだろうか?
■来場者数データにネットユーザーから疑惑の声
疑惑の声を最初に上げたのは、地元・鳥取に住んでいるネットユーザー達だった。彼らは、日本のプロバイダ・アットフリークス社が提供する無料レンタルウィキ「@Wiki」にホームページを開設、マンガサミットとまんが博に絡む一連の問題を提起した。うち最も大きな反響を呼んだのが、主催側が公表した来場者数をめぐる問題だ。
11月14日付「日本海新聞」(鳥取の地方紙)は、主催側の統計データによると、第13回国際マンガサミット(会期:11月7日から11日までの5日間)の来場者数は累計4万1040人、8月4日に開幕した鳥取国際まんが博覧会の各種イベント来場者数は283万人を上回ったと報じた。
日本のネットユーザーは、イベント来場者に関する現地での記録とイベント開催中に主催側が発表した各種統計データとの間に食い違いがあるなど、これらの数字の信ぴょう性を疑問視する根拠を列挙した。マンガサミットに実際行って来たという人は、会場は来場者が非常にまばらで、駐車場も20%ほどしか埋まっておらず、主催側が強調する「空前の盛況」とは程遠かったと指摘、主催側が最終発表した来場者数は、「イベント失敗」という事実を覆い隠すための極めて悪質なねつ造行為の結果だと非難した。