日系車の販売回復、ネット上に反感の声 中国
統計データによると、日系車の中国での販売台数は11月、急速に回復した。しかし、この結果について強い反感を示す中国人ネットユーザーが多い状況から、中国自動車市場における日系車の今後は、決して楽観視できない。中国新聞社のウェブサイト「中新網」が伝えた。
中国自動車工業協会がこのほど発表した今年11月の自動車生産・販売データによると、中国の自動車市場は同月、それまで数カ月間の伸び悩みを吹き飛ばす活況ぶりを取り戻し、各大型ブランドの販売台数は軒並み増加した。このうち、国産乗用車・商用車の総販売台数は、前年同期比8.2%増の179万台。うち乗用車の販売台数は同8.8%増の146万1300台。また、中日関係が冷え込んだことで数カ月続けて大幅に落ち込んだ日系車の販売台数も上向いた。中国自動車工業協会の統計データによると、11月の日系車総販売台数は17万200台、前月比72.17%の伸びを示した。うち、広汽トヨタ・一汽トヨタ・東風ホンダの販売台数の増加幅は、軒並み100%を上回った。
日系車の販売が11月に好転したとは言え、9・10・11月3カ月間の下落幅があまりにも大きく、さらに年末が近づいているため、販売台数の伸びが12月も右肩上がりになったとしても、所期目標の達成はかなり難しい。統計データによると、今年1-11月、一汽トヨタの販売実績は45万3455台、年間目標60万台の75.58%を達成。広汽トヨタの販売実績は22万9874台、年間目標35万台の65.68%。東風日産の販売実績は71万3521台、年間目標100万台の71.35%。広汽ホンダの販売実績は28万2218台、年間目標40万台の70.55%。東風ホンダの販売実績は25万2169台、年間目標32万7千台の77.12%。注目すべきは、中国自動車工業協会がデータを発表した後、日系車の販売回復についてネットユーザーの間で議論が巻き起こったことだ。不満や反感を示す声がその大部分を占め、激しい物議を醸したケースもあった。ネットユーザー「流緒微夢」さんは、「中国人は気骨のあるところを見せられないのか!」と書き込んだ。「淡忘如思」さんは、「日本車を買う中国人がこんなに多いなんて、心底ガッカリだ!」と投稿。また、「往事如煙」さんは、「日本製品反対。私は日本車は買わない」とコメントした。(編集KM)
「人民網日本語版」2012年12月14日