明治の粉ミルクの無償交換 中国市場には関連せず
「明治の粉ミルクから放射性物質が検出され、40万缶を交換する」という情報が、各大手サイトで広く伝わっている。明治の公式サイトは自ら情報を発表し、原発事故の影響を受け、一部商品から放射性物質のセシウムが検出されたとして、40万缶無償交換を実施する方針だとした。しかし明治の中国法人の公式サイトは12月7日に声明を発表し、上述した情報がデマに過ぎないとした。明治乳業貿易(上海)有限公司の関係者は、「当社は情報源を緊急調査中だ」と述べた。国際金融報が伝えた。
◆中国法人が否定
日本食品大手の明治は12月6日、同社の調査により「明治ステップ」(850グラム)の一部から、放射性物質のセシウムが検出されたと自ら発表した。同数値は日本当局の規定する上限値に達していないが、明治側は40万缶の無償交換を予定している。明治乳業貿易(上海)有限公司は同情報について、「日本現地で生産されている同商品の交換は、上海子会社が中国地区で販売している商品とは関係がない。当社が中国市場で販売している粉ミルクは、すべてオーストラリアからの直輸入品であり、オーストラリア現地の牛乳を使用しているため、中国市場は今回の交換の対象外となる」と表明した。
セシウム混入の原因について、中商流通生産力促進センターの乳業アナリストの宋亮氏は、「福島原発事故後の影響を否定できない」と指摘した。
情報によると、今回交換対象となった粉ミルクは埼玉県春日部市の工場で生産されたもので、缶の底に記されている賞味期限が2012年10月3日、4日、5日、6日、21日、22日、23日、24日の製品だ。宋氏は、「同期間内に生産された牛乳の多くは、現地で放射能汚染にあった植物を飼料としていた。福島原発事故後、明治は粉ミルクの原産地をオーストラリア等に移転したが、日本で生産された粉ミルクが汚染されている可能性がある」と語った。