中国 南極崑崙基地で1本目の氷床コア掘削
国家海洋局が明らかにしたところによると、中国の南極崑崙基地ではこのほど氷床深層コア掘削機の設置が終わり、現地時間1月21日午前に1本目の氷床コア掘削が行われ、最長となる長さ3.83メートルの氷床コアの採取に成功した。これは、中国の氷床コア掘削プロジェクトが重要な進展を果たしたことを意味する。人民日報が伝えた。
第29次南極観測隊の孫波副隊長(崑崙基地隊長)によると、氷床コア掘削は地球科学の最先端であるとともに、地球科学界において世界的に認められた氷床の研究方法であり、地球の過去の変化と未来の気候変動、人類の持続可能な発展を模索する上で必要不可欠だ。
孫副隊長は「中国崑崙基地が氷床コアの採取に成功したことは非常に重要な成果だ。我々は氷床コア掘削プロジェクトにおいてゼロからの飛躍を果たし、氷床研究の深化に向け、重要なチャンスとなった」と語る。
今回氷床コアを採取した掘削孔は、将来より深い位置の氷床コアを掘削するための孔となる。(編集SN)
「人民網日本語版」2013年1月25日