出産後に「お婆さん」になってしまった女性 世界でも10数例 (2)
「今では外出できない。他の人の視線に耐えられない。」胡さんは悲しげに語る。彼女の服装は同年代と同じような格好だが、街を歩いていると他人が「あのお婆さんはなんであんなに若い格好をしているのだろう」と噂するという。
胡さんは21歳の時に結婚し、翌年に男児を出産。幸せな生活を送っていた。しかし子どもを出産した後、顔の皮膚が少したるんだような気がした。出産にともなうものだと当時は気にしなかったが、半年たたぬうちに皮膚はますますたるみ、初めて病気と意識したという。
この変な病気に罹ってから自信を失った彼女は、外出せず、鏡を見ることもできず、子どもの送迎もできず、家庭の関係も緊張したものになった。
胡さんは多くの病院を訪れたが、どの医者も原因や治療法を特定することはできなかった。自殺も試みた彼女だが、専門の病院が彼女を助けて同年代の人と同じような生活を送れるようにしてくれるとの希望を捨てなかった。