2月24日まで計40日間続く「2014年春運(旧正月の帰省・Uターンラッシュに伴う特別輸送体制)」が16日、スタートした。旅客輸送量は、前年比延べ2億人増の延べ36億2300万人と予想されている。鉄道部門によると、今年も引き続き、需要に対する輸送力不足の問題が際立っており、「切符一枚さえも入手し難い」状況が続くと予想される。なお、運賃の値上げは行わないという。鉄道切符予約サイト「12306」では、ネット上のダフ屋行為を徹底的に阻止するため、実名制を徹底している。中国新聞網が報じた。
○「深刻な輸送力不足」、試される鉄道総公司の力量 2014年春運は、中国鉄路総公司が創立後初めて迎える春運だ。旧鉄道部(鉄道省)が解体され、行政と経営が分離された後の新経営体制の力量が、今年の春運で試されることになる。
国家発展改革委員会(発改委)の連維良・副委員長は、14日午後に開かれた国務院報道弁公室主催の記者会見において、「大まかな見積もりによると、2014年春運の旅客輸送量は、前年比延べ2億人増の延べ36億2300万人に達する見通しだ」と話した。
鉄路総公司の胡亜東・副総経理は、「2014年春運の鉄道による旅客輸送量は、前年比7.9%増の延べ2億5800万人と予想される。帰省ピークは春節前に訪れ、特に、出稼ぎ労働者や学生が一挙に移動するため乗客数が激増する。鉄道輸送力と需要との間には、依然大きなアンバランスが存在している」と述べた。
「切符一枚さえも入手し難い」状況を改善するための鉄道敷設計画により、2013年に新しく開通した鉄道は計5500キロあまり、高速鉄道は1300キロあまりに達した。
中国の鉄道営業距離は、現時点で10万キロメートルを上回った。このうち高速鉄道は1万キロメートル以上。ここ数年で鉄道の輸送力は全体的に大幅に向上した。新路線が続々と開通し、輸送力を高める一方で、鉄路総公司は昨年、190組以上の高速列車車両と2千輌以上の新型車両を導入、全て営業運転に投入される予定だ。
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