国際環境NGOグリーンピースが15日に発表した報告によると、アディダス、バーバリー、ディズニーなど世界の有名12ブランドの子供服から有毒有害物質が検出されたという。名前が挙がったブランドの一部の販売店でたずねたところ、この報告が発表当日の売上に大きな影響を与えたということはないという。グリーンピースは各ブランドに対し、各社の供給チェーンにおいて有毒有害物質の使用と排出をただちにやめるよう求めている。「瀋陽晩報」が伝えた。
▽有名ブランド子供服すべてに有毒物質
昨年の5月から6月にかけて、グリーンピースは各ブランドの直営店やライセンス契約店舗で、子ども服とベビー服82点をサンプルとして購入した。バーバリー、アディダス、ナイキ、プーマ、李寧、ディズニー、C&A、H&M、ユニクロを含む12の有名ブランドだ。すべてのサンプルを認証された第三者テスト機関に送って分析・測定したところ、全ブランドから有毒有害物質が検出された。サンプルの61%でノニルフェノールが検出され、プラスチゾルインキのプリントがあるサンプルの94.3%でフタル酸が検出された。防水機能を施した子供服・靴製品のすべてから有機フッ素化合物が検出され、アディダスなどのスポーツブランドの子ども靴からは有機スズ化合物が検出された。ポリエステルを含む36点はすべて有害物質のアンチモンが検出された。
フタル酸は生殖機能を損なう物質で、生殖器官の発育に影響を与える可能性や、精子数の減少や不妊、不育との関連が指摘されている。手や口を通じて人体に入りこみ、児童や妊婦には特に深刻な影響を与える。
▽ネット通販の子ども服にも問題