高速鉄道の総延長を倍増させる目標を実現するため、中国は今年600億ポンド(約10兆2905億円)の投資を実施することを発表した。この投資は、世界最大規模、最速を誇る鉄道網拡張計画の一部に用いられる。英国のスカイTV(ウェブ版)が1月14日に掲載した記事を引用し、環球時報が伝えた。
2008年以降、英国内で総延長が100マイルちょっとのHS2高速鉄道の建設をめぐる議論が依然続く中、中国は6000マイルにも達する高速鉄道を建設した。同鉄道網は現在、すでに欧州と日本の合計の2倍の規模になっている。
英国人記者が中国の高速鉄道に乗り、上海から北京に向かった。快適な旅客機のような座席に座っていた、周という名の中国人ビジネスマンは、「中国は整った高速鉄道網を建設しており、一般人の外出がより手軽になった。高速鉄道は都市間の移動時間を縮め、仕事と生活に利便性をもたらした。私は昔よく航空機を利用していたが、今はどこに行く時もほとんど高速鉄道を利用している」と語った。
高速鉄道網はすでに、中国全土の100都市以上を結んでいる。各都市には大きな新しい駅が建設され、その多くは空港のように賑やかだ。これは鉄道革命が、中国を前進させていることを証明している。
上海―北京の高速鉄道の距離は、英国の全長に相当する800マイルに達するが、乗車時間はわずか4時間48分だ。車窓からは、新しい鉄道により分割された農村や、沿線に突如出現した新しい都市を見ることができる。新しい鉄道網が、各駅周辺の経済を刺激していることが分かる。記者が話をしたすべての乗客のうち、高速鉄道のサービスの悪口を言う人はいなかった。多くの乗客は、中国が英国の高速鉄道発展に力を貸すことに期待していた。
英国の某設計コンサル会社の担当者は、「欧米の企業は、中国に注目するべきだ。『壊れるに決まっている、これは中国製なのだから』、『あの企業の商品は購入しない、中国製だから』といった話を聞くたびに嫌な思いをさせられる。中国は今や高い製造能力をつけているのに、このような時代遅れな考え方が存在するとは不快だ」と話した。
高速鉄道の成果を示すため、中国はルーマニア、タイ、ミャンマーなどの各国と交渉を進めており、さらには自国のプロジェクトで米英に力を貸そうとしている。技術者は、「中国の高速列車は国際基準に基づき設計されており、一部の分野の基準はさらに厳しいほどだ」と指摘した。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年1月15日