中国鉄路総公司は28日から新たな鉄道運行図をスタートさせ、新たに高速鉄道7路線が加わった。西安と宝鶏を結ぶ西宝線、廈門(アモイ)と深センを結ぶ廈深線、重慶と利川を結ぶ渝利線、衡陽と柳州を結ぶ衡柳線、欽州と防城港を結ぶ欽防線、柳州と南寧旅客輸送専用路線を結ぶ柳南客専用線、南寧と北海を結ぶ◆(「巛」の下に「邑」)北線の7路線だ。「国際金融報」が伝えた。
複数の高速鉄道が開通したことにより、珠江デルタ地域、海西経済圏、長江デルタ地域の三大経済圏を結ぶ南東沿海の高速鉄道の大動脈が貫通しただけでなく、「四縦四横」と呼ばれる国の高速鉄道旅客路線網がさらに充実することになった。
統計によると、これらの路線が開通して、中国鉄道の営業距離数は10万キロメートルを突破した。高速鉄道は1万キロメートルを突破して1万2千キロメートルに達し、中国は高速鉄道の営業距離数が世界で最も長く、建設規模も世界で最も大きな国になったという。今年度中に全国の鉄道複線化率は45.1%に、電気化率は52.4%に達する見込みだ。
▽高速鉄道7路線開通は驚き
地域経済の研究者・徐長楽氏によると、年内に高速鉄道7路線が一気に開通したことは、確かに「驚き」だ。中でも渝利線は横方向の重要な路線であり、長江主流という黄金の水路に沿って走り、長江中下流域をより密接に結びつけるものとなる。また西安と宝鶏は将来の重要な産業ベルトであり、東の起点を西安北駅、西の起点を宝鶏南駅とする西宝線は「三縦三横」の路線網で最も北に位置する横方向の重要な路線であり、都市間の距離を短縮させ、広い範囲で距離の長い人口の流動を強化し、都市間の連携も強化するものになるという。
徐氏によると、高速鉄道の建設が進み、移動が便利になるのに伴い、高速鉄道沿岸への人口の流入が多くなり、特に観光都市や文化都市への流入が多くなって、観光産業や会議・展示会産業などの発展を促すという。