習総書記が「包子定食」を食べたテーブル |
習近平総書記が28日、月壇北街にある包子(肉まん)のチェーン店「慶豊包子舗」で食事をしたことから、市民が大挙して同店に押し寄せるという現象が起こった。29日、開店後すぐに客足はピークとなり、総書記が注文した「ネギ豚まん、レバー炒め、からし菜」のセットは、一度は品切れになった。「総書記が使ったテーブルで食事をする様子を写真に撮る」ために、市民らは30分の待ち時間をも全く厭わない様子だった。店員は「うちの店で、初めて整理券を配布した。包子を買うのに最高で400人以上のお客さんが並んだ」と語る。北京晨報が伝えた。
○「総書記追っかけ」客が注文した定食は400食!
29日のお昼ごろ、月壇北街にある「慶豊包子舗」では、小さな店内が人で埋め尽くされていた。食事の注文を終えた客が、途方も無く長い列に並び、注文した食事の受取カウンターでは、2人の店員が、「223番でお待ちのお客さま、包子が出来上がりました」と、手にした紙の番号を叫んでいた。客の群れの中から、子どもを連れた老人が人をかき分けながら受取カウンターまでやって来て、「ネギ豚ですね?」と確認、店員がそうですと答えると、ようやく安心したように引き取った。
70歳を超えた白さんは、次のように語った。
「住まいは月壇体育館の近くで、この店にはよく包子を買いに来る。習総書記がここで包子を食べたというニュースを聞き、是非この店に来なければと思った。週末のうちに、孫を連れて包子を買いに来た。中国の伝統的なファーストフードもなかなか捨てたものではない。西洋式ジャンクフードばかりひいきにすることはない。普段はネギ豚包子は買わないのだが、習総書記が食べたというので、注目のこの包子を注文してみた。注文したのは総書記が注文したのと同じ、ネギ豚包子、レバー炒め、からし菜の3点セットだ」――。
同店の店員は、「29日12時半ごろ、注文客の数は400人を上回り、開店以来の最高をマークした。うちではもともと、整理券など配布したことはなく、今日が初めてだった。実際のところ、包子を蒸すスピードが、売れるスピードに追いつかず、不本意ながらお客さんを待たせるしかなかった」と話した。
○熱心なファン、写真撮影に「40分待ち」
イートインスペースでは、習総書記が使ったテーブルに、大きなトレイを持った客が長蛇の列を作っていた。ここで記念写真を撮るためだ。ただ座って撮るだけでは満足せず、立つ、しゃがむ、抱え込む、などさまざまなポーズで撮影する人も多かった。
写真を撮るために並んでいた劉氏は、「天津から駆けつけてきた。店に入り、包子を買い、写真撮影が終わるまでに、計40分かかったが、それだけ待った甲斐があった。多くの客が、自分と同じように、総書記が食事をしたテーブルを狙っていた。みんな、まずここで写真を撮り、それから別のテーブルで食事をしていた」と語った。
習総書記が来店した日、一緒に記念撮影をした同店の賀店長と銀行員の郭さんにも、皆から羨望の眼差しが集まり、彼らに記念撮影や握手を求める人も多かった。郭さんは、「みんな、習総書記の雰囲気を少しでも感じたいのだろう。もちろん私にとっても、身に余る光栄だった」と話した。今回のことをきっかけに、他の「慶豊包子舗」各店も、人気が爆発した。店長は、「チェーン店舗の売上げは、軒並み大幅に伸び、販売のピークを迎えたようだ」と述べた。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年12月30日