塩・アルカリ性砂浜がエココミュニティに　天津

　天津浜海新区にあった塩・アルカリ性砂浜は、今では一定規模の新しいエコの街に生まれ変わりつつある。

　天津市政府が14日に行った記者会見によると、新しい街の中新天津エコシティがこのほど、「5年でコミュニティを形成」という目標を超過達成し、スマート化、集積化、デジタル化を遂げた都市の管理施設や公共の建物、住宅などのプロジェクトが相次いで完了した。新しい街には約2千戸の住宅があり、6千人以上がここに住むことができる。人民日報が伝えた。

　中新天津エコシティは中国とシンガポールの両国政府が、地球の気候変動、資源・エネルギーの節約、生態環境の保護を目指して協力・建設した目玉プロジェクトであり、世界初の国際協力によって開発されたエコシティだ。

　同エコシティでは過去5年間に、世界初の整った、比較可能なエコシティの指標システムが制定され、30平方キロメートルの土地を収用して整地し、起点となるエリアの規模は当初の3平方キロメートルから8平方キロメートルに拡大した。ライトレール、クリーンエネルギーの公共交通、「グリーンロード」（安全に配慮した通行しやすい道路）を中心としたグリーン交通システムを計画し、次々に建設した。プロジェクト着工面積は累計609万平方メートルに上り、このうち207万平方メートルが完工し、グリーン建築基準をすべて達成して、中国初のグリーンエコシティのモデルエリアとなった。同エコシティの建設過程では、塩・アルカリ性土地300万平方メートル以上が緑化され、過去40年にわたって蓄積された工業汚染水の貯水槽3平方キロメートルがきれいな「清浄湖」に変わった。また同エコシティでは国家マンガアニメーションパーク、国家3D映画パーク、情報パーク、科学技術パークなど5つの産業パークの建設が計画・実施され、登録企業数は累計1千社を超え、投資額は900億元を上回り、文化クリエイティブ産業、情報技術（IT）産業、省エネ・環境保護産業、科学技術研究開発産業、現代型サービス産業の五大産業群が基本的に形成された。

　今後は、2017年をめどにインフレ建設と環境整備をすべて完了させ、南部ブロック、中部ブロック、生態島ブロック、産業パークの建設を基本的に完了させる計画だ。（編集KS）

　「人民網日本語版」2013年10月15日