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9日午後4時半、東海艦隊が隊員211人とトラック35台を次々と派遣し、被災者1300人あまりを安全な場所に非難させた。また、約130メートルにわたり堤防を補強し、土砂が流れ込んだ排水溝4キロメートルを清掃し、被災者用救援物資100トンあまりを輸送した。
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台風23号(フィートゥ)は、浙江省に大きな打撃をもたらした。被災状況が最も深刻だった地域のひとつである寧波余姚市では、市街地の7割以上が浸水の被害に遭った。現地政府の発表によると、83万の市民が被災したが、幸いなことに死者発生の報告はないという。新華社が報じた。
モニタリングデータによると、9日午前10時の時点で、強い勢力を持つ台風23号の影響により、余姚全市で499.9ミリメートルという100年に一度のレベルの降水量を記録した。台風の大雨により、四明ダムなど市内の大型・中型ダムは軒並み氾濫危険水位を上回った。市内を流れる姚江の水位は警戒水位を1.56メートルも上回る5.33メートルに達し、河の水が市街地に溢れ出た。現地政府の初期統計によると、8日午後7時の時点で、市内21の郷・鎮と街道、145の行政村・住宅地が被災し、被災者は83万人を上回り、激しく損傷した家屋は2万5650軒に達した。
9日時点での余姚市街地は、まるで大海の中に包まれたようで、住宅団地の低層階のほとんどが浸水し、多数の乗用車が水餃子のように水に浸かっていた。道路は麻痺状態となり、多くの大通りは1メートル以上冠水し、多くの地域で断水・停電・通信不通状態が続いた。学校、企業、工場は軒並み休校・休業となった。一部の住民には、食料が十分に行き届いていない。
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