国と社会のモデルチェンジの成功に伴い、「成金」は徐々に控えめな富豪や「貴族」に向かう。広州日報が伝えた。
この点に関しては、日本が典型的な例である。
◆過去:米国全土を買い占める勢い
1980年代、日本の成金の間では米国の不動産購入が流行した。アラビア人がロンドンのメインストリートを買い占めていたころ、日本人は米国で金を湯水のごとく使っていた。ロサンゼルスだけでも、日本人は繁華街のほぼ半数の不動産を購入した。当時の日本の成金は、ツアー旅行で欧米の高級品店の商品を買い占めていた。彼らはカメラを首に下げ集団でパリの高級品店に押しかけた。手にはハンドバッグを持ち、お腹はでっぷりとビール腹で、興奮しながらキョロキョロし、売り場のショーケースに入れられているアクセサリーと高級バッグを指さしながら、「私が全部購入する」と大声で叫んでいた。
不動産に対して、日本の成金たちは「安すぎる」ことを嫌っていたほどだ。米国人は当時、売りに出したビルに約4億ドルの値をつけたが、日本人は自らこの価格を6億1000万ドルに吊り上げた。
驚き呆れ返る米国人に対して、日本側の職員はこう説明した。彼らの会社の社長はギネスブックに目を通し、これまでのビル売却の最高額が6億ドルであることを知り、この記録を破ろうとしたのだという。
1980年代末、全米の10%の不動産が日本人の手中に収められた。米国人が「日本人が米国全土を購入しようとしている」と驚いたのも無理はない。
◆現在:富の自慢が尊重されない時代に