▽投資は継続
徐氏は次のように話す。高速鉄道それ自体が極めて大きな発展の可能性のある産業だ。中国は土地が広い上に、経済性、安全性、環境保護を追求していく上で、高速鉄道には発展に向けた他にはない独自の優位点がある。これまでに実施された、中国市場と引き換えに海外技術を導入して中国高速鉄道企業を育成するという戦略は大きな成功を収めた。中国高速鉄道は今や独自の技術を数多く備え、世界でもトップレベルにあるという。
実際、「市場と技術を引き換えにする戦略」だけでなく、国内の高速鉄道建設にみられる政府と企業が手を結ぶモデルも中国高速鉄道の発展をさらに後押しした。徐氏の指摘によると、高速鉄道の建設をめぐって、関連の産業やチームなどが生まれ、高速鉄道の安全な走行を保障する車両運行システム、独自に配置された信号管理コントロール式システム、建設施工チームなどが発足した。
徐氏の見方によると、時間コストや機会コストを考慮すると、南東地域は産業・経済の発展レベルが高い地域であり、高速鉄道の密度が自然と高くなり、需要も他の地域より切迫したものとなる。南西地域と北西地域にはそれぞれの計画があるが、土地が広く人口が少なく、産業と都市の分布が比較的まばらであることを踏まえ、計画はこれから時間をかけて徐々に進めていく必要がある。
中国工程院(工学アカデミー)の王夢恕院士(中鉄隧道集団副総工程師)によると、新たに開通した短距離高速鉄道7路線は、実際にはこれまでの鉄道建設の中で残された「しっぽ」のようなものだ。都市化の推進が鉄道建設や高速鉄道建設と不可分であることを考えると、これからは西部の発展が重要な役割を演じることになるという。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年12月30日