○春節中、小型乗用車は有料道路通行が無料に 鉄道運賃は通常期と同一
2014年春節期間、全国有料道路で小型乗用車の通行料金が無料となる期間は、2014年1月31日午前0時から2月6日午後12時まで。このうち、一般有料道路は、車両が料金所を通過する時間を基準とし、高速道路は、車両が出口となる料金所を通過した時間を基準とする。
鉄道の混雑ピークを分散させる目的で、春運期間の鉄道運賃が値上がりするのではないかと心配する声が、一部の国民から上がっていた。発改委はこれについて、「3つの『不措置』、1つの『措置』」という方針を掲げた。
3つの「不措置」とは次の通り。
(1)春運期間中、政府が定める運賃に対して調整を行わない。
(2)春運期間を対象とした特別運賃を定めない。政府の指導価格および規定に即した料金の変動が一部あるが、春運期間の大幅な運賃上昇は行わない。
(3)既存の運賃変動規定は変更しない。
1つの「措置」とは、運賃に対する監督管理を強化し、違法な運賃設定行為については厳格な調査・処分を実施すること。政府が定める運賃を実行しない、政府が許可した変動枠を超えた運賃を設定する、運賃を明確に提示しない、などの違法行為については、関連部門が厳しく調査し、相応の処分を行う。
鉄道については、これまで長い間、列車の「立ち席」乗車券は、二等席の乗車券と同料金で販売されてきた。立席・座席ありの乗車券を分けるシステムは、技術上非常に困難であることから、鉄道乗車券の等級別料金基準と乗車券料金に関する政策において、立ち席乗車券料金の改定は現時点では予定されていない。よって、今年の春運で「立ち席乗車券」の料金改定は行われない。
○鉄道予約サイト「12306」、実名制を徹底 身分認証のネット化推進
CCTV(中国中央テレビ)は8日、春運切符をめぐるネット上の「ダフ屋」行為の実態について報じた。「ダフ屋」は、乗車券購入ソフトを使い、僅か10分の間に1245枚の切符を手に入れ、客に転売していた。ソフトウェアは、大量の偽身分証明書や偽名をねつ造することが可能だが、「12306」には今のところ、身分証情報の真偽を判別する機能は備わっていない。このため、「ダフ屋」はこれらの偽情報を利用して切符を大量に買い占め、値段を釣り上げて転売していた。
「12306」サイトの「三大欠点」のうち、もっとも深刻な欠点は、「身分証チェック機能」がないことだ。身分証が本物かどうかを判別できない環境で、「ダフ屋」は身分証番号(同サイトは身分証の末尾一ケタのみチェック可能)と氏名を思いのままにでっち上げ、切符を買い占めることができる。
このような状況に対応するため、鉄路総公司担当者は、「『12306』サイトは、国家の身分認証部門と協力し、インターネットで「身分認証」のネットワーク化を進めている。すでにデバッグ作業の段階に入っており、使用開始する日も近い」とコメントした。同担当者は、「乗客は、偽りない身分情報を正確に記入すること。また、損失を防ぐため、切符購入ソフトを利用することや正規ではないウェブサイトで購入することは避けるように」と注意を促した。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年1月16日