中国大気汚染、交通警察はマスクをしてもよいか?99%が賛成
大気汚染が原因の濃霧がここ数日深刻化している中国。そんな中、中国国営の中央テレビ局CCTVの司会者、敬一丹さんが中国版ツイッター「微博(ミニブログ)」で、「濃霧の時、勤務中の警察はマスクをしてもよいか?」とつぶやき、ネットユーザーらの間で話題となっている。CCTVの調査では、ネットユーザーの99%が「支持する」と回答している。新京報が報じた。
実際には、大気汚染が深刻な状況で警察が勤務するのは、健康に大きな影響を及ぼす。交通警察に対する取材中に、一番よく耳にする言葉が、「せき」や「喉が痛い」、「目が乾く」などだ。ある交通警察官は取材に対して、「1日6時間以上は路上にいる。署に戻ると、息が苦しい感じがする。警察の多くが風邪をひいているが、春節(旧正月、今年は2月10日)前で、交通量が多いため、休むこともできず、薬を飲んでなんとかしのいでいる」と切実だ。
しかし、「マスクをするのは現実的でない。2002年にSARSウイルスが流行した時もできなかったのに…」と率直に述べ、その理由として、▽笛を吹くなど任務を遂行するのに不便▽市民がパニックになる恐れがある---を挙げた。
交通警察が勤務中にマスクをするのは法律的にはどうなのだろう。現在、明確な法規や関連の規定はない。「公安機関人民警察内務条令」や「公安機関人民警察装着管理規定」、「交通警察道路執勤執法工作規範」などを見ても、警察が勤務中にマスクをしてはいけないと明確には規定されていない。ただ、「公安機関人民警察装着管理規定」の第7条第2款は「公安・警察は警察の身分や勤務・公務とは関係のないマークや物品を付けたり掛けたりしてはならない」と規定している。
警察がマスクをすることに、賛成するネットユーザーがいる一方、「交通警察がマスクをしていると、都市景観に影響が出る」とするネットユーザーや「交通警察以外に公共バスの運転手や乗務員、清掃員、武装警察、駐車場の管理スタッフなど、屋外で勤務している人のことも無視できない」とする声も上がっている。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年1月31日