中国生態環境境部(省)環境・経済政策研究センターが26日に北京で発表した「中国と海外のグリーンライフスタイルの比較研究報告」(以下、「報告」)によると、中国人はグリーンな移動をよく活用し、新エネ車購入も目に見えて増加している。中国新聞網が報じた。
「報告」は中国と西洋の文化や習慣の違い、グリーンライフスタイルのカギとなる行動の指標を総合的に考慮し、エネルギー節約やグリーン消費、ゴミの分別、グリーンな移動という4つの面を選んでいる。そして、米国、英国、EU(フランス、ドイツなど)、日本、オーストラリアといった先進国・地域を比較対象としている。比較によると、各国のライフスタイルのグリーン化水準には大きな差があり、中国はエネルギー節約やグリーンな移動といった分野のライフスタイルグリーン化において、特に際立っていた。
まず、中国の住民の生活における年間平均電気使用量は全体的に少なく、エネルギー節約の面でも優れたパフォーマンスを見せている。2020年、カナダや米国の住民の年間平均電気使用量は多かった。なかでも米国の住民の年間平均電気使用量は世界平均水準を上回り、中国の約5.5倍だった。
次に、各国の住民のグリーン消費水準はまちまちで、食品ロスがどこの国でも生じていた。一方、中国人の肉類消費量や衣類消費量、生活における紙の消費量は目立って少なかった。食品ロスを見てみると、米国やフランス、オーストラリアといった国が深刻だった。中国人の一人当たりの食品ロス量は世界水準並みとなっている。肉類の消費を見ると、米国やオーストラリア、カナダといった先進国と比べて、中国人の一人当たりの平均肉類消費量はやや少なかった。生活における紙の消費を見ると、中国人はより少なく、それに使うお金はさらに少なく、米国や英国といった先進国を大きく下回っていた。
また、中国人の一人当たりの生活ゴミ排出量は比較的少ないものの、分別やリサイクルといった面では一部の先進国と一定の差があった。中国人の1日1人あたりのごみ排出量は米国の約3分の1、カナダ、ドイツ、フランスの2分の1以下となっていた。
最後に、中国人はグリーンな移動をよく活用し、新エネ車購入も目に見えて増加している。公共交通機関の利用を見ると、調査対象となった中国重点都市の住民のグリーンな外出の割合が過去数年増加しており、交通シェアリング利用の割合も高い。新エネ車購入を見ると、2022年、中国の新エネ車販売台数は自動車販売台数の25.6%を占め、世界平均水準を上回っていた。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年6月29日