中国初の火星探査任務プロジェクトのチーフデザイナーである張栄橋氏はこのほどメディアの取材に、「火星探査機の天問2号は現在すでにプロトタイプの開発段階の作業をほぼ完了しており、今年度中期に正式機の開発段階に入り、2025年5月頃に打ち上げを実施する予定だ」と述べた。中国新聞網が伝えた。
張氏は、「天問2号任務の探査対象は、国際的に公認されている特殊性を持つ天体、すなわち地球近傍小惑星「2016HO3」だ。天問2号任務はこの小惑星のサンプルリターンを実現する。これは、中国初の惑星間のサンプルリターンとなる。この小惑星は地球から4000万キロメートル以上離れており、サイズも小さい。同任務を終えた後、天問2号はさらに最近発見されたメインベルト彗星の探査に向かう」と説明した。
このほか、中国は天問3号と天問4号任務を計画している。張氏は、「天問3号任務は火星のサンプルリターンを行い、天問4号任務は木星を探査する。天問3号と天問4号任務は難易度が非常に高く、現在さらに2、3年かけて重要技術の研究開発を行う必要がある」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2023年4月25日