国家航天局によると、2023年「中国宇宙の日」メイン会場イベント開始式で、同局と中国科学院は共同で中国初の火星探査で取得した火星の全体画像を公開した。今回公開されたのはカラー画像で、製図標準に基づき作成された火星の東・西半球の正射投影図、ロビンソン投影図、メルカトル投影・正距方位投影図が含まれる。空間分解能は76メートル。火星探査事業及び火星科学研究により質の高い基礎となる図を提供する。人民日報が伝えた。
火星の東・西半球の正射投影図
火星のロビンソン投影図
火星のメルカトル投影・正距方位投影図
「天問1号」任務周回機の中分解能カメラは、2021年11月から22年7月までの8ヶ月にわたり284回のリモートセンシングイメージングを実施し、火星全体の表面をカバーした。地上応用システムは取得された1万4757の画像データを処理し、火星全体のカラー画像を作成した。
科学研究チームは火星高分解能画像に基づき、着陸地点周辺の大量の地理的実体を識別した。国際天文学連合の関連ルールによると、うち22の地理的実体に中国の人口10万人未満の歴史文化名村・名鎮の名がつけられる。中国の名称が火星の大地に永久に刻まれることになる。(編集YF)
「人民網日本語版」2023年4月24日