全ロシア国営テレビ・ラジオ放送会社は3月21日、中央広播電視総台に貴重な歴史映像資料を寄贈した。中央テレビニュースが伝えた。
この映像資料は元ソ連赤軍が中国東北部で日本の関東軍から押収したもので、日本の侵略者が中国で犯した侵略行為と途方もない大罪を反映している。
1937年7月29日、日本軍は天津に対して激しい爆撃を行った。この映像は爆撃後の天津を「完膚なきまでの廃墟」と形容しており、日本軍による天津爆撃という暴挙の動かぬ証拠となっている。中国人民抗日戦争記念館の韓亮副研究員は「日本軍の爆撃の主要目標には市政府、警察局、保安隊駐屯地の他、電話局、郵便局、南開大学などがあった。天津は孤立し、外部とのつながりを絶たれた。このようにして、日本は天津を確実に手中に収めることができた」と述べた。
この爆撃は天津に多大な損害を与えた。当時の「益世報」は「各所の爆撃による被害状況を視察すると、人々や保安警察の死体が四方八方にあり、甚だ凄惨な状況だ。今にも死にそうな人々があちこちでうめいており、救護する人はいない」と報じた。しかし、日本軍はこの映像で、至る所破壊された天津の惨状によって、その戦力が「精鋭機敏」であることを誇示したのである。(編集NA)
「人民網日本語版」2023年4月19日