国慶節(建国記念日、10月1日)連休が近づき、複数の飲食企業とECプラットフォームが協力して半調理品の開発を進めている。「30分で食卓がいっぱいに」、「誰でも気軽にシェフになれる」……こんなうたい文句の半調理品は、今や牛の骨付き肉や羊のスパイス焼きなどが徐々に消費者の食卓の中心を占めるようになり、飲食消費の注目点になった。
農業農村部(省)によると、半調理品の消費ニーズが盛んで、産業は発展ペースが加速している。データによれば、今年9月下旬時点で中国の半調理品関連企業は6万5千社に達した。2022年に入ってからは新たに1400社あまりが加わったという。
百度指数によると、22年は半調理品関連の検索が前年同期比で877%増加した。そのうち「95後(1995年から1999年生まれ)」の占める割合が30%を超えた。京東では22年上半期の半調理品取引額が同170%増加した。美団買菜、叮咚買菜などのECプラットフォームでは、半調理品は商品の1つの分類として確立しているという。
個人消費者向けの半調理品は、温めるか少し手を加えるだけですぐに食べられ、さらに自分ではなかなか作れないメニューや特別なメニューもあって、若者の間でとりわけ人気となっている。複数のECプラットフォームのデータが、半調理品の日常的な売上が増加を続け、休日ともなるとさらに倍増することを示している。美団買菜では中秋節(旧暦8月15日、今年は9月10日)連休の売り上げが前期比で50%増加した。七夕節(旧暦の七夕、今年は8月4日)直前の1週間には、京東プラットフォームの売り上げがその1週間前に比べて10倍以上増加した。
しかしながら、半調理品はますます家庭に普及するだけではなく、実際のところ飲食企業がより重要な顧客だ。
「2022年中国飲食産業報告」によると、中国の半調理品産業の川下で最大のニーズがあるのは飲食産業で、製品の85%が企業向けに販売される。中国飯店協会の説明では、現在の状況から考えると、半調理品市場は今も企業が中心で、飲食業態においてはグループ飲食、ファーストフード、飲食チェーンなど短時間でたくさんの料理を出し、標準化への依存度がより高い業態の企業で主に利用されているという。(編集KS)
「人民網日本語版」2022年9月28日