耿爽国連次席大使「最大の核兵器保有国は責任を果たすべき」

人民網日本語版 2022年09月27日15:25

中国の耿爽国連次席大使は26日に開かれた「核兵器の全面的廃絶のための国際デー」記念ハイレベル会合で、「最大の核兵器保有国は特別で優先的な責任を的確に履行し、各々の核兵器をさらに大幅かつ具体的に削減すべきだ」とした。新華社が伝えた。

耿次席大使は「核兵器を全面的に禁止・廃絶し、最終的に核なき世界を構築することは、全人類の共通利益と一致しており、世界各国の共通の願いだ。しばらく前から、特定の国は『大国間の戦略競争』に執着し、軍事同盟を強化し続け、陣営対立を煽り立て、戦略部隊の前線配置を推し進め、原潜協力を頑なに実施している。これらの行動は核軍拡競争と核拡散リスクを激化させ、核軍縮に向けた国際的な努力を妨げるものであり、核兵器の全面的廃絶、核なき世界の構築という目標と逆行するものであり、直ちに止めるべきだ」と指摘。

「人類は不可分の安全保障共同体であり、他国の安全を犠牲にして自国の安全を図っては断じてならない。中国は国際社会に対して、グローバル安全保障イニシアティブに積極的に呼応し、共同で世界の平和と安寧を維持するよう呼びかける。全ての核保有国に対して、中国側の長年にわたる主張に呼応し、核先制不使用政策を取るよう呼びかける。最大の核兵器保有国は特別で優先的な責任を的確に履行し、各々の核兵器をさらに大幅かつ具体的に削減し、核兵器の全面的廃絶の最終的な実現に向けて環境を整えるべきだ」とした。

耿次席大使はさらに「中国は平和的発展の道を揺るぎなく歩み、自衛防御の核戦略を常に堅持し、いかなる時、いかなる状況においても核兵器を先制使用しない。中国は常に自国の核戦力を国家の安全保障に必要な最低水準に維持し、他国と投入や数量、規模を競わず、いかなる国とも核軍拡競争を行わない。中国は引き続き真の多国間主義を積極的に実践し、国際社会と共に核軍縮プロセスを推進し、核なき世界の構築、全人類の共通の安全保障の実現のためにたゆまず努力していく」とした。(編集NA)

「人民網日本語版」2022年9月27日

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