90年代生まれの第一陣が来年30歳に 急速発展した中国社会で育った彼らの暮らしぶりは?

人民網日本語版 2019年12月28日11:25

1990年に生まれた第一陣の「90後(1990年代生まれ)」は2020年に30歳になり、人生の一つの節目の年を迎えることになる。中国新聞網が報じた。

経済が急速に発展し、社会やテクノロジーが急速に進歩し変化する中国で成長した90後は今、どのような暮らしを送っているのだろうか?

中国の出会い系アプリ・「探探」は26日、「第一陣が来年30歳になる90後に関する報告」を発表した。同報告は、同プラットフォームの90後ユーザーを対象とした調査を実施し、生活の状態、経済的実力、恋愛に対する態度などさまざまな角度から分析している。

中国には30歳になって自立するという意味の「三十而立」という言葉があるが、どのような意味で「立つ」のだろう?来年30歳になる第一陳の「90後」は、最も重要な点として、「恋愛に対して自分の姿勢を崩さない」という意味で「立つ」ことが大事と考えているようで、回答者の66.2%が「間に合わせの恋愛はせず、自分らしさを保ちたい」と答えた。一方で56%は「結婚して家庭を築きたい」と答えた。

また、「立つ」に対する理解として、41.1%が「運動・ダイエット」、33.5%が「新しいスキルを学び続ける」を選んだ。「自分でマイホームの頭金を貯める」という答えも23.8%あった。

(画像は報告書から)

北京大学社会学部の陸傑華教授は、「経済と社会が発展するにつれて、人々の結婚や出産に対する観念が大きく変わっている。多くの『90後』にとって、晩婚や未婚はよくあることで、社会の包容度も高まっており、結婚が唯一の選択肢ではなくなっている」と分析する。

しかし、第一陣の「90後」の睡眠データには、少し不安を感じさせられる。報告によると、回答者の54.2%が「夜中に寝られないことがよくある」と訴え、11時前に寝る人はわずか18.9%、午前0時から1時に寝る人が最も多く33.2%だった。さらに、5.8%に至っては「午前2時以降に寝る」と答えた。

世間では多額の借金や過剰消費、質の高い暮らしを追求しているなどのレッテルを「90後」に貼っているため、「お金」の話はしたくないと感じている「90後」もいるかもしれないが、実際の状況はどうなっているのだろう?

(画像は報告書から)

調査によると、来年30歳になる男性の「90後」の平均貯金額は9万8210元(1元は約15.64円)であるの対して、女性は平均6万6120元だった。つまり、男性の貯金は女性の1.49倍という計算になる。

報告によると、回答者の約6割が「定期的に両親にお金を渡す」、半数以上が「両親の誕生日や祝祭日にプレゼントを送る」と答えた。また、45.7%が「実家に帰った時は両親に料理を作ってあげる」、33%が「両親を連れて旅行に行く」と答えた。

では、両親のためにどれくらいのお金を使っているのだろう?報告によると、来年30歳になる「90後」が両親のために使うお金は年間平均7719.5元だった。また回答者の約3割は「1万元以上」と答えた。(編集KN)

「人民網日本語版」2019年12月28日

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