李克強総理は24日午前に四川省成都市で韓国の文在寅大統領、日本の安倍晋三首相と共に第8回中日韓サミットに出席し、中日韓協力及び地域・国際問題について意見交換した。新華社が伝えた。
李総理は3カ国協力の深化について次の提案をした。
▽相互信頼の基礎を固め、協力の大局を維持する。互いの発展を客観的・理性的に受け止め、歴史を直視して未来を切り開く精神に従い、互いの核心的利益と重大な懸念を尊重し、互恵・ウィンウィンの協力に焦点を合わせ、対話と協議を通じた溝の解決を堅持し、協力の深化に有利な条件を創造する。
▽トップレベルデザインを強化し、協力の方向を明確にする。未来に着眼し、戦略的・長期的視点から3カ国協力を計画し、発展の方向と重点分野を明確にし、実務協力を深化し、パートナーシップを築く。
▽自由貿易交渉を加速し、地域経済統合を後押しする。中日韓はいずれも東アジア地域包括的経済連携(RCEP)の揺るぎない支持者であり、来年の予定通りのRCEP調印を後押しするべきだ。中日韓自由貿易協定(FTA)交渉を加速し、より高いスタンダードの自由貿易圏を早期に発足させ、より高い水準の貿易と投資の自由化及び円滑化を実現する。
▽イノベーション協力を促進し、成長の新たな推進力を築く。中日韓はいずれもイノベーション大国であり、強みによる相互補完がある。3カ国はイノベーション能力を高め、イノベーションの成果を共有する必要がある。
▽人的・文化的交流を緊密化し、友好の紐帯を強固なものにする。スポーツ、オリンピック、青少年分野で3カ国の交流や協力を強化する。
▽環境保護協力を実施し、持続可能な発展を促進する。衛生、高齢化、気候変動分野の政策交流や実務協力を強化し、人々の獲得感と幸福感を高める。(編集NA)
「人民網日本語版」2019年12月25日