中国のゲーム業界の売上高が10.6%増の3100億元以上に 

人民網日本語版 2019年12月20日10:10

第三者研究機関・伽馬数据が18日に発表した「2019年中国ゲーム産業年度報告」によると、2019年、中国のゲーム市場と海外市場への輸出による売上高は10.6%増の約3100億元(1元は約15.7円)と、全体的な伸び率が再び上昇した。経済日報が伝えた。

中国のゲーム市場の売上高は8.7%増の2330億2000万元だった。前年同期の伸び率と比べると、やや上昇している。中国のゲーム産業で最もアクティブだったのは、モバイルゲーム市場で売上高は前年同期比13.0%増の1513億7000万元以上となった。

2019年、中国のゲームの海外市場への輸出による売上高は16.7%増の111億9000万ドル(1ドルは約109.7円)だった。伽馬数据によると、中国が独自に研究開発したモバイルゲームの米国や日本、韓国、英国、ドイツなどにおける伸び率(前年同期比)は、いずれもそれらの国のモバイルゲーム市場の伸び率を上回っている。中国産のモバイルゲームが現在、海外市場において一定の優位性を構築するようになっている。

ゲームと密接に関係するエレクトロニック・スポーツ(eスポーツ)産業も急速に発展している。「報告」によると、2019年、中国のeスポーツゲーム市場の規模は16.2%増の969億6000万元に達した。モバイルeスポーツの発展が主な原動力となっている。

eスポーツの分野において、各種大会やライブ配信、クラブなどeスポーツゲームコンテンツ以外の売上高が占める割合は12%にとどまっていることは注目に値する。これは、同分野は依然として発展の初期段階で、今後の発展の見通しが明るいことを示している。2019年、ゲームのライブ配信市場の売上高は100億元を超え、伸び率は依然として高い水準を保っている。虎牙、斗魚などのライブ配信プラットフォームが上場するにつれて、その他の分野の企業、例えば、動画プラットフォームなどがゲームのライブ配信の分野に参入し、産業の発展に原動力を注入している。

2019年、ゲーム企業のイノベーションにおける大きな特徴の一つは、5Gの建設が実質的な進展を得るにつれて、クラウドゲームが発展のきっかけをつかみ、多くの企業が事業展開を進めている点だ。現在、騰訊(テンセント)や網易、完美世界などの企業が既に実質的な進展を遂げている。2019年、中国国内の多くの重要都市が5Gの建設の進捗状況を発表しており、今後2年をめどに、都市のネットワークカバーが実現しようとしている。一方で、盛天網絡や順網科技など、クラウドゲームの遅延を改善する能力を有するエッジコンピューティングサービス提供企業もクラウドゲームの関連分野で積極的に事業展開を行っている。(編集KN)

「人民網日本語版」2019年12月20日

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