発明品の多くは、生活の中でそのインスピレーションを得て作られている。河南省杞県の田舎に住む皮常勝さんは、油条(中国式揚げパン)を揚げる妻に少しでも楽させたいと、独学でプログラミングを学び、自動油条揚げ機を発明した。この機械を使うと1時間当たり、320‐360本の油条を挙げることができる。この機械はなんと中国国家知的財産権局が発行する特許も取得した。
皮さんは、「2012年に、妻の父から手に職をつけるように勧められ、鄭州で、油条の作り方を2ヶ月勉強し、帰ってきてから油条を作って売るようになった。どんどん売れるようになって、妻はとても忙しくなってしまった。子供の世話もあるので、自動油揚げ機を作ることを思いついた。初めは1時間に1200本揚げることができる大きな機械を作った。でも、問題も故障も多く、制御が難しいため、小型の機械を作った」と説明する。
そして、2年後に、皮さんは、もっと使いやすいスマート化された油条揚げ機を作った。
「新型は1時間に340‐360本の油条を揚げることができる。毎日改良を加えている。2年で約3000回も改良を加えた。モジュールもなく、勘に頼って作っている」と皮さん。
2018年、皮さんが製作した自動油条揚げ機は、中国国家知的財産権局が発行する「実用新型特許証書」と取得した。(編集KN)
「人民網日本語版」2019年9月25日