中国初の第8.5世代TFT-LCDガラス基盤製品が18日、安徽省蚌埠市で正式にラインオフした。中国が独自開発した同製品が間もなく工業化生産を実現する。これは中国が米日に続き世界で3番目に新型TFT-LCDガラス基盤生産技術を確立した国になったことを意味する。これは中国の電子ガラスの国際市場における主導権と発言権を全面的に高め、中国の情報ディスプレイ産業の安全保障に対して深い意義を持つ。科技日報が伝えた。
TFT-LCDガラス基盤は液晶ディスプレイのコア部品であり、電子情報ディスプレイ産業のカギとなる戦略的材料だ。ディスプレイ業界は製品のサイズにより区分を行っており、一般的には6世代以下を低世代とし、8.5世代以上を高世代とする。8.5世代は55インチのディスプレイを6枚作ることができる。その経済的カッティングの最大サイズは55インチ。
3年以上にわたる持続的な研究開発により、プロジェクトは一連の段階的な重大成果を上げた。理化学的と工学的性質を同時に満たすガラス基板化学構成・調合法の問題を解決し、中国の特色ある液晶ガラス基板超薄型フロートの新工法を開発した。一連のカギとなる設備の国産化開発などを実現した。
凱盛科技集団有限公司の会長を務める中建材蚌埠ガラス工業設計研究院院長の彭寿氏は、取材に対し「キーテクノロジーの進展は容易なことではなく、長い期間を費やす必要がある。ガラスは薄型と高強度の特性を兼ね備えなければならない。この2つの条件を満たすため、ガラスの調合法の研究を掘り下げた。そのうち調合法を研究することが極めて重要だ。しかしながら調合法の研究は長期にわたって海外から特許の封鎖を受けてきた。プロジェクトチームは調合法の千回以上の実験を経て、ついに独自の知的財産権を持つ調合法を見つけた」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年9月19日